シリーズ病気 No.17 接触皮膚炎(かぶれ)
皮膚科(副医長) 大磯 直毅(おおいそ なおき)
接触皮膚炎には刺激性とアレルギー性があります。前者は誰でも刺激性のある物質に高濃度で接触することで発症します。後者はアレルギーとして感作された状態の人が、感作物質に低濃度でも接触すると発症します。今回はアレルギー性の接触皮膚炎について話してみたいと思います。
金属装飾品や化粧品、香水でお洒落をして、シップや外用薬を治療のために使用して、ガーデニングをして、かぶれたことがありますでしょうか?かぶれる物質は多岐多様で、予想もしない物質で生じることもあります。
例えば、金属でかぶれた場合どうなされるでしょうか?あきらめて、もう二度と使用しないのでしょうか?それとも、使えない金属と使える金属をはっきりさせて、使える金属でお洒落を楽しみたいと思うでしょうか?
皮膚科ではかぶれで受診した患者さんや、以前にかぶれたことがあってその原因を知りたい方にパッチテストをお勧めしております。それぞれの成分を背中に2日間貼付し、剥がした日と次の日に判定します。場合によってはさらに1週間後にも判定することがあります。
例えば、金属なら、あらゆる金属を貼付しておくことにより、かぶれる金属、かぶれない金属が分かります。かぶれる金属は身に着けず、かぶれない金属でお洒落をすることが出来ます。金属で感作されている人には、金属とは気付かないで、湿疹が長引いている場合もあります。感作された金属を虫歯の治療で使用されている場合、全身に湿疹が生じていたり、手のひらに水膨れが出来やすくなったりすることがあります。また、食料品の中に含まれる金属のために湿疹が生じている場合もあります。パッチテストで陽性となった歯科金属を取り除き、陰性であった歯科物質を使用することや、食料品に注意することで湿疹は直ります。
その他にも、日焼け止めの紫外線吸収剤が紫外線と反応して生じる光アレルギー性接触皮膚炎や、かぶれの反応が強すぎるために全身に湿疹が広がる接触皮膚炎症候群もあります。
湿疹が長引いて困っている方や、かぶれる物質をはっきりさせたい方は、一度皮膚科に御相談下さい。
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