シリーズ「病気」

シリーズ病気 No.43 CT・MR検査における造影剤の使用について

放射線科(部長) 大西 卓也(おおにし たくや)

CTは放射線を、MRIは電波をあてて体の中の様子を画像化し、病気を調べる検査です。

撮影された画像は、白から黒の間の色(薄い灰色から濃い灰色)で表示されます。そのため病気によっては、正常の組織と色がほとんど変わらず、発見できないものがあります。

では造影剤を注射するとどうなるのでしょうか?

CT検査の場合、造影剤を注射すると血管は白く写ります。血管以外にも脾臓や腎臓などのように造影剤を注射する前と比べて白く写る臓器や、脳や筋肉のように注射前後で色が変わらない臓器もあります。腫瘍などの病気は正常組織と血液の流れが異なり正常組織より白く写ったり黒く写ったりします。また病気によっては正常組織と色の差がでてくる時間が異なります。そのため造影剤を注射後、何回か撮影することにより、より正確に診断が出来ることになります。

MRI検査の場合はCTの造影剤と同様の効果を呈する造影剤や正常な肝臓がより黒く写って相対的に肝臓の病気が白く写るような肝臓専門の造影剤もあります。

造影剤を注射せずにする場合は、目的とする病気が、造影剤を注射しなくても十分に診断できる場合です。

以上のことを考えて主治医は造影の有無を決めています。

造影剤はまれに副作用を生じることがありますので、当院では造影検査を行う場合は問診(副作用を起こしやすい体質であるかの確認のため)をして、副作用の説明をし、患者さまの同意を得てから行っています。

造影検査をうけられる患者さまは検査目的、副作用をしっかり理解し納得したうえで同意をしてください。

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