各診療科のご案内外来担当医一覧

皮膚科

特色

皮膚に症状のでる、すべての疾患に対応したいと思っています。迅速な診断と、スピーディな治療を心がけています。また、単に皮膚症状だけを見ているのではなく、その皮膚疾患に隠れた内臓の不調和も見据えて、全人的治療を行っています。たとえば、ニキビのような、皮膚病に対しても、外用剤と内服薬の治療だけでなく、その原因の一つである食生活の乱れやや運動不足に対しても指導を行うようにしています。さらに、放射線科や栄養部ともタイアップして、内臓脂肪の測定や栄養指導、さらには禁煙指導なども行い、内から皮膚病が治るように努力しています。
富田林市民ならびに近隣の住民の方々の、スキンコントロールに尽力したいと考えています。また皮膚良性・悪性腫瘍の治療を重点課題ととらえて、診療にあたりたいと思っていますので、よろしくお願いします。

当科で扱っている主な皮膚病の特徴とその治療


アトピー性皮膚炎

皆さんが方の関心も高い皮膚病です。お医者さんに行って、もし、『アトピー性皮膚炎ですよ』と言われたら、大変な病気になってしまったかのように思われる方もいらっしゃるでしょう。確かに難治性のタイプのアトピー性皮膚炎もありますが、たいてい(9割以上)のアトピー性皮膚炎は、皮膚科専門医を受診して、ガイドライン(日本皮膚科学会でアトピー性皮膚炎を専門に研究されている先生方が作った標準的治療法)にしたがった治療を受ければ、十分コントロール可能です。完全に治る方もいらっしゃいます。ただ、うわさや悪徳業者の口車に踊らされて、特殊な科学的根拠のない“塗り薬や、水、まじない”を信じるあまり、変に重症化したり、副作用に苦しんでいる患者さんの多いのも事実です。
当科でなくても結構です。まずは、皮膚科専門医を受診してください。
ガイドラインに従った治療の基本はステロイドホルモンの外用と抗アレルギー剤の内服です。たいていのアトピー性皮膚炎の症状は軽快します。ただし、これらに加えて、アレルゲンやストレスから遠ざかることも重要です。食事は和食中心にしましょう。特に、パン食はやめたいものです。パンの原料は小麦粉で、遠くアメリカやカナダから運ばれて来る船の中で、大量の農薬散布が行われています(ポストハーベスト)。これらがアレルギーの原因の一つになっています。また、パン食にすると、どうしてもマーガリンのような脂質、ジャムに含まれる糖分が付いてきます。基本は、米飯食とし、これに野菜を多く入れた味噌汁を食べましょう。お家は、常に清潔にこころがけ、押入れに中も時々掃除するようにしましょう。

接触皮膚炎:
いわゆるかぶれです。いろいろなものが、その原因となります。秋には銀杏(ギンナン)でかぶれた人もいらっしゃいました。また、市販の水虫薬でかぶれた患者さんも診ました。これらの病気に対する治療はステロイドホルモン剤の外用が中心になります。ひどい時には内服していただくこともあります。ただし、これだけで治療が完結するのではなく、本当の原因を調べておくことも必要です。すなわちパッチテスト(貼付試験)です。原因と思われる物質をしみこませたろ紙を背中などの健常部に貼って、48時間後に判定します。この方法を使えば金属アレルギーなどの原因金属も発見できることもあります。

薬疹:
現在、たくさんの薬剤(内服薬や注射薬)が開発され、病気の治療に用いられています。これらの多くは比較的安全で、副作用の少ないのが事実です。しかし、時にこれらのお薬が原因となって、からだに赤い発疹や蕁麻疹が出ることがあります。このような場合、飲んでいる薬が一種類の時は、そのお薬を飲むのをやめたら、そのお薬による薬疹が再びでることはありません。しかし、一度に数種類のお薬を飲んだり、注射した時は、本当の原因がわかりません。こういった場合、皮膚科ではこれらのお薬のほんの少しの量(微量)を皮膚の浅い部位に注射して、皮膚の反応を調べます。それでも、わからない時は、入院していただいて、常与量の100分の1や10分の1を実際に飲んでいただいて、発疹が出るかどうか調べます。また、飲んだ薬が1種類でも、その中に、色々な成分が含まれている時には、この方法を使えば、どの成分が患者さんの体にあわないかも調べることができます。薬疹でお困りの方は、一度、ご相談ください。

眼瞼下垂(がんけんかすい)
お歳をいかれた方で、“どうも、最近、瞼(まぶた)が重くて”と感じてられる方はいませんか? 特に、整形外科で見てもらっても、どこも悪くないと言われたのに、肩こりや腰痛に悩まされている人はいませんか? それは、眼瞼下垂のためかもしれません。高齢になって、だんだん、上まぶたの筋肉が弱ってくると、目をあけるのがつらくなって、どうしても、おでこや頭の筋肉まで、さらには、腰の筋肉まで動員することになります。このため、肩こりや腰痛、頭痛がひどくなることもあります。まだ、10名ほどですが、当科で、眼瞼下垂手術(眼瞼下垂を改善する手術)を行った全員が、これらの症状が緩和されて、『とっても楽になりました』と感謝していただけました。お悩みの方は、是非、相談にいらしてください。

皮膚腫瘍:
皮膚にもいろいろな腫瘍ができます。ホクロも一種の腫瘍です。このようなホクロや老人性のイボなどは、良性の腫瘍と呼ばれ、外来で簡単に手術治療(一部はレーザーや高周波メスによる切除)できますので、一度、ご相談ください。問題は悪性腫瘍です。特に、最近はオゾン層の破壊によって、発がん性のある紫外線の量が増えていますので、皮膚がんの発生率がずいぶん高くなっています。ここで、注意していただきたいのは、皮膚がんという病気は一種類ではないということです。日光角化腫やボーエン病などは、表皮内がんと呼ばれ、皮膚の浅い部位にのみ浸潤しますので、転移などはしません。命にかかわることはまずありません。逆に、基底細胞癌と言われるものは皮膚から、筋肉、骨へと、より深く浸潤する性格が強く、早期の治療が必要です。最も恐ろしいのが悪性黒色腫(メラノーマ)で、一般にはほくろの癌とも言われています。タケシのテレビ番組などでもよく取り上げられています。日本人の場合、足底に発生することが多いようです。皆さんも、時々は、自分の足の裏を観察してください。いずれにしても、あやしいなと思った時が受診時です。胃がんや肺がん、乳がんと同様、早期発見にまさる治療法はありません。富田林市では毎月第3水曜日に皮膚がん検診も行っていますので、ご遠慮なくご相談に来てください(無料)。

当科で扱っている器械

◆ダーモスコピー :皮膚の中まで透視して見る器械です。皮膚腫瘍の診断や血管の走行の観察に便利です。先に述べた悪性黒色腫の診断等にはかかせない器具です。ダーモスコピーの説明はこちら
◆炭酸ガスレーザー:小さなホクロや腫瘍を焼ききることができます。保険で治療ができます。
◆アレキサンドライトレーザー:薄い茶色のあざや顔面の青あざ(大田母斑)の治療に用います。老人性の色素斑にも威力を発揮しますが、残念ながら、保健適応ではなく、数万円の治療費がかかります。  
◆サージトロン:高周波メスとも呼ばれます。組織の切開・凝固・止血に用います。皮膚組織へのダメージが少ない器械です。  
◆超音波画像撮影装置:皮膚の中にある腫瘍や、リンパ節などの深さ、大きさなどを判定するのに極めて有用です。  
◆その他、病院に所属しているMRIやCTなども駆使して、皮膚病の診断に役立てています。

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